おぬしら・・・ どこの誰かは知らんが、なかなかやるじゃないか。
(いやあ、それほどでも・・・)
調子にのるでない。
おっと、今開けた小箱の名・・・「シダレザクラ」は、どうやら未来にとって重要なもののようだ。
なぜか、そんな予感がする・・・。
謎帳の「小箱の名の記録」ページに、それを書き込んでおくがいい。
ひとつ・・・おぬしらのおかげで、はっきりと思い出したことがある。
60年前にこの場所が「ケビン村」なる野営場だった時、拙者は先ほどの崖で、滑り落ちてしまった子供を助けたのだ。
あそこから自力で子どもが這い上がるのは無理だろう。
あの日・・・拙者が縄をたぐりながらあの子をおぶって助け上げた時の感触・・・昨日のように思い出したぞ。
子どもは怪我をしておって、頭を打ったのか意識を失っておったが・・・命に別状はなかったはず 。
その子を親たちに引き渡して、その後、拙者は・・・秋川沿いの集落の中を歩いて・・・
・・・
・・・・・・・
拙者は・・・その後どこに向かったか・・・
だめだ、ここから先はぼんやりとしか思い出せぬ。
拙者は一体、誰なのだ?
そして、なぜまた時代を下って・・・なぜここに来たのか。
はっきりとわかるのは、拙者の名が乙次郎であること。
何か大切な使命を帯びて、今、この時代にやってきたらしいこと・・・。
しかし、それが何なのか・・・。
直感にすぎぬが、どうも、ゆっくりしている時間はなさそうだ。
失礼、先に行くぜ。
(あっ、待ってください、まだ聞きたいことが!)
もしまだ拙者を追ってくるというのなら、
ここから坂を下り、「9匹目の茶色い魚(アユ)」の尾びれの先にある木の下を見るがいい。
そこに、何かがある、予感がするのだ。
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